満員電車に乗っていると人は気分が悪くなったりストレスを感じたりしますよね。
満員電車の密度は戦争時のストレスと同等という話を聞いたことがあります。
他人との距離が近い、または密着している状態というのは多大なストレス状態です。
人はパーソナルスペースという心理的空間を持っていて、
自分から円状に見えない領域が広がっています。
距離によって、親密、個人的、社交的、公式的、という関係に分類されています。
外交的な人はパーソナルスペースの半径が狭く、
内向的な人は領域の半径が広いとされ、個人差があります。
つまり、外交的な人は人と距離を縮めてもさして緊張しないということです。
逆に内向的な人は近づかれると嫌悪感を示す場合さえあるということ。
これは性格による個人差があるので相手の人の心理的距離感をつかみましょう。
ビジネスでやる気や好印象を与えるテクニックにも似たようなものがあり、
名刺を渡す時は机越しではなく、机の横から相手に近づき渡す。
すると相手に行動力やデキそうだ、と思われたり親近感も増すという。
また道端での名刺交換の時も一歩踏み込むと印象がまったく違うようです。
同性間では、仲良くなる前にあまりに近づきすぎると、
相手に心理的負担を与えてかえって嫌悪されるという事も稀にあります。
性格が堅苦しい感じ、プライドが高く人を寄せ付けないタイプの場合は
近づきすぎると暑苦しさやプレッシャーを感じる人がいるので注意する必要がある。
しかし、大抵の人は近づかれると親近感を抱くものです。
特に異性間、男女間で距離を近くするというのは恋愛心理に大変効果があります。
女性から男性へ近づかれるのを嫌がる人はまずほとんどいません。
そしてそこで親しげな声をかけたり、ボディタッチをすれば簡単に好意を持たれます。
男は女からの接触に慣れていることは少なく、すぐに勘違いを起こします。
女性がただの友達と思って、近づいただけでも、すぐに恋愛感情と受け取ります。
つまり、男と仲良くなりたい、好意を持たれたいのなら簡単なことで、
何かと理由をつけて、相手のパーソナルスペース内に侵入すれば良いのです。
一度相手と近づくことができれば、2度目に近づいた時も違和感がなくなります。
お互いの心理関係が、「親密な距離」を許容した状態と言えるでしょう。
恋人同士は常にくっついていてもまったく違和感が無いし、むしろ快感です。
現実の相手と自分の距離は、心理的な距離を表しています。
それを自分から意図的に侵してくことでお互いの仲は深まるというわけです。