仕事場で仲の悪かった人達が急に仲良くなったりしてるのを見て不思議に思ったことは
ありませんか。それには何か理由があるはず。
新しく新入社員が入ってきたりだとか、他の部署から古株のお局様が移動してきたとか。
急に仲良くなったり悪くなったりというのは男性よりも女性の方が顕著です。
女の子同士というのは噂話や悪口を言い合うのが好きなんです。
だから、仲間を作るのも得意ですが、悲しい事に仲間はずれにするのも得意なんです。
人は悪口や陰口という心理の奥底に潜んでいる本音を吐くときに
無意識に悪口を言う相手を選びます。つまり同調してくれる仲間を探すのです。
そして、悪口に同調しているうちに仲間意識が深まりいつの間にか親密な関係になる。
よく学校ではイジメ問題が取りざたされるが、誰かがイジメを受けていると、
他の人は標的にはならず、むしろ信頼関係が強く結ばれる結果になるのです。
誰か一人が犠牲になることで、周りの人達の関係が良好になっていると言えます。
極端な例としてであって、イジメ自体許せないことではありますが、そういう心理がある。
道行く男性を一瞬チラっと見て急に軽く「キモーイ」とか「今の男こっち見てたよー」
と言葉に出したりする人達がいる。若い女性も無意識の心理のうちに共通の敵を作り
悪口を言うことで、お互いの関係を良好にしようと努力しているのかもしれません。
人は好きなものが一緒の人を好きになるが、逆に嫌いなものが一緒の人も好きになる。
つまり仮想の敵を作り、何か解決しなければならない問題を探せば良いのです。
ちょっと会話をしていて、相手が<「〜は嫌ですね」「〜は大変なんですよ」という
キーワードが出たらチャンスです。「私も〜が嫌です」「私も大変だと思ってました」
と同じ問題、課題を抱えた人に成り済ましてください。
敵というほど面倒なことではなくても、共通の困った事や解決したい問題で十分です。
途端に、同じ対象と戦う同盟関係のような味方同士の感覚ができあがるのです。
相手の心理や性格のタイプに合わせて、相手の一番気にしている点を強調する。
共通の目的があるペアというのは動機付け的な関係もできるし一石何鳥にもなる。
例えば好きな男性にアプローチしたり口説きたいと思った時には、
相手と適当な話をして、好きなものを似通わせるのも良い方法ですが、
男が嫌いなものを合わせて、気が合うと思わせるのもかなり効果的な心理テクです。
例えばエビカニアレルギーがある人はそれと同じなら仲良くなれますよね。
他にも「ギャル系は苦手」って言われたとしたら、「私もそうなの」と合わせる。
ヲタク系でゲームが好きなら、「私もヲタクだよ!」と合わせちゃう。
苦手なものも好きなものも合わせる、結局は相手に合わせるのが最善の安全策です。
人間は自分と似た人を嫌いになることはありませんから、
同属嫌悪なんていう俗語がありますが、これはまったく心理的な実証はありません。
似たもの同士、気の合う人同士はお互いに惹かれあうんです。