明るい記憶には人を元気にさせるエネルギーがあり、勇気付けることもある。
元気の無い人やうつ傾向の人に「あなたが輝いていた時を教えてください」というと
だんだん顔色が明るく元気になり色々なことを詳細に話してくれます。
人は楽しい事や嬉しい事は、心理的に話したくて仕方ないと思っています。
楽しい事や嬉しい事を話すと、その時の感情が甦ります。誰でも楽しかった記憶を
再生して、その時の気持ちを繰り返して感じたいと思っているからです。
人は誰かと会話をする時、嬉しい、悲しい、楽しい、退屈、といったことを
無意識のうちに記憶に留めます。反対に、相手と話した内容がどんなことだったかは
実はあまり詳しく覚えてない事が多いのです。
つまり覚えているのは心理的な部分や感じた雰囲気などです。
相手と居て自分がどんな感情になったか、楽しかったか、明るい感じだったか、
暗い感じだったか、つまらなかったのか、なんとなくの感情で記憶しているのです。
つまり話の内容よりも、無意識の感情しか相手の中には残らないのです。
相手に、自分と会うことで得をする、好ましいと思わせるには
一緒に居た時に楽しかった感情を相手に残す事が必要になってくるのです。
お笑い芸人のように笑いを取るのは苦手でできないという人が多いでしょう。
しかし、実際はそのように笑わせに行かなくても気分を良くすることはできます。
会話と言うのはお互いが気持ちよくなるためにするべきであって、
暗い話題や、マイナスの話題をあまりするべきではありません。
どんな話でも許せる人なら大丈夫ですが、人によっては暗い話題は嫌われます。
逆に誰に話しても普遍的に好かれる会話というのがプラスの話題です。
例えば「何をしてる時が楽しい?」とか「どんな時輝いてる?」などです。
このような質問をすれば大体の人は楽しい時の話をせざるをえない状態になります。
すると自動的に楽しい話題がぽんぽんと出てくる好循環になります。
人は自分の好きなこと、嬉しい事、楽しい事、成功した事を話すのが好きで、
それを話せれば気分が良くなります。そしてその話をした時に
目の前に人が居れば、その楽しいというプラスの心理感情が聞いている人とリンクし
一緒に無意識で記憶される。つまり「楽しい話=気分が良い=貴方」となるわけです。
そのイメージは貴方を思い出すときに一緒に居て楽しかった、という記憶に変換される。
自分から何かを話して相手を喜ばせるというのは技術が必要なことですが、
相手にしゃべらせて気分を良くするというは案外簡単にできるものです。
要は相手に、プラスの言葉をしゃべらせる質問をしていけば良いのです。
「最近どんなダメな事があった?」なんてブルーな話題は普通はだめですよね。
心の広い人なら大丈夫ですが世の中はそんな優しい人ばかりではありませんし、
考え方も色々です。しかしどんな人でも楽しいことが好きなのは確かなことです。
好きな男がいたら、相手に明るい言葉を出させること、そうすれば好かれます。