通りすがりの人がなんとも色っぽかった。
向こうにいる人がチラリとこちらを見たら、ゾクっと来た。など
こんな経験は誰でも持っているはず。この例から言えることは、
色気を感じた対象の相手とは、直接面と向かっていないこと
真正面で向き合っていないのがまず挙げられる。
これは俗に言う「流し目」チラリ目線を一瞬の内に感じ取ったか、
斜め向きの姿勢しぐさに何かを嗅ぎ取ったに他ならないのです。
単純に言えば、黒目が左右どちらか一方の目尻側へ寄ることです。
しかも上目遣いではなく、やや上から下へと目線を送る、すなわち
水が上から下へ流れるように視線を使うことをいいます。
鏡の前で自分自身の目を映して実験してみるとわかりやすいと思いますが、
黒目を目尻側にやや伏せた状態で使ったとき、別段、感情的なものがなくても
なんとなく心理的に男でも女でも色気を感じるという現象。
さらに歌舞伎の女形さんの姿を見て気づくのは、微妙に肩を下げることです。
すなわち、好きな男性が左にいれば左の肩が少し下がり、ふと右側に気が向けば
右の肩が落ちるといった具合に振舞っていきます。
芝居ではもっと男女の関係が深まると、女形はそれまで正座していた両足を崩し
腰をくねらせるように男性にしなだれかかります。いわゆる色模様、
ラブシーンによく使われたりするポーズです。
女性が男性に寄り添う場合、腰のほうから男性に近寄ると
いかにも相手を好きだという心理感情に見えます。
これを上半身、例えば手や胸からでは、もう一つ色気が出ない。
腰が引けている状態では、恋愛も味が薄くなるということです。
まず鏡の前でまっすぐに自分の目を見つめます。
この時黒目が白目の中央にあるのを確認。
そのまま少し伏目がちでゆっくり体全体を左右どちらかにその場で回転させる。
鏡の前に映った自分はもう「流し目」の状態になっています。
この時軽く微笑むとさらに色気が増すかもしれません。
もう一つ女性の色気が引き立つしぐさがあります。
それは手や足、なんでもいいからクロスさせるというものです。
例えば、飲み物を取るとき、自分の右側にある物を近くの右手で取る場合と
左手で取る場合とでは、心理的に色気のポイントに差が出るようです。
右側にあるものを取る時に逆側の手
すなわち左手を前に出して取るようにすると色気が出ます。
女性の美しさは曲線美なので、クロスさせると曲線が際立つためです。
手だけではなく体全体がくねくねとする様は女性特有の美しさです。
腰を振ってダンスをしたり、歩くだけでも色気を出すモデルさんもいますよね。
男性は筋肉などの硬さが美しいですが、女性は丸みのある柔らかさが色気を出します。